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2013年11月8日

タブレット端末で予習「反転授業」導入検討

ICTを活用した教育に取り組んでいる佐賀県武雄市教育委員会は、小中学校の全児童生徒にタブレット端末を貸与する計画を進めている。さらに、子どもたちに自宅で端末の動画で予習をしてもらい、学校の授業ではわからないところや応用問題を解いたりする「反転授業」の導入について検討を始める。
反転授業とは、2000年代にアメリカで急速に広がった学習方式で、基礎的な内容を自宅で事前に学び、学校では応用力をつけさせるなど、従来の手順を「反転」させる方法だ。ある程度学習内容を理解させたうえで実際の授業を実施するので、従来よりも学習効果が向上することが期待出来るという。
研究授業はすでにタブレット端末を配備済みの市立小学校の4~6年生の算数と理科で試行。事前学習には10分程度の動画教材を検討している。
武雄市は2010年度から小学校2校の4~6年生に1人1台ずつタブレット端末を貸与し、授業で使っている。2014年4月には小学生全員に、2015年には中学生全員にタブレット端末を配る予定で、持ち帰りも認めるという。