2015年4月22日
女子は理数系が苦手? 教育環境が影響
国際学習到達度調査(PISA)での理数系の成績は、女子生徒は男子より低く、苦手意識
も強い。しかし、それは教育で改善できる―― 。経済協力開発機構( O E C D )は、教育の男
女差に関する報告書で、こんな分析結果を発表した。報告書は、OECDが2012年に行った
PISAに参加した60を超える国・地域の15歳計約5 0万人の成績や、アンケート結果を男女
差に注目して分析した。
「数学的応用力」、「科学的応用力」の成績は、O E C D 加盟国の平均で2~10 ポイント、
男子が女子より高かった。日本の15歳は、男子が女子より11~18ポイント高く、平均より男
女差が大きかった。
また、数学や科学の問題を解く能力に対する自信は、男子より女子のほうが低く、数学に
対する不安が強い生徒の比率も、女子のほうが高かった。しかし、数学に対する自信と数学
に対する不安が同じレベルの男子と女子を比較すると、成績の男女差はなかった。
報告書は、男女格差の改善策について、⑴保護者は、学業や将来の志望について、息子に
も娘にも偏見を持たずに同じように支援する、⑵ 教師は、女子の読解力の成績が男子より
優れていることなどに注目し、女子には数学の問題をひとりでじっくり解かせるような指
導をする、こうしたことによって数学の成績がよくなる傾向があるとしている。
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