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2014年12月25日

ピークは80年代子どもの体力二極化

小中学生の体力が、19 8 5 年ごろをピークに低下していることが、文部科学省の「2013年度体力・運動能力調査」でわかった。
東京オリンピックが開催された19 6 4 年度から始まった調査で、子どもの体力や運動能力について、多くの種目で8 0 年代にピークを迎えたあと、下降している。ここ15 年ほどは、回復傾向にあるが、運動能力が高い子が伸びる一方で、運動をしない層が落ち込む「二極化」が進んでいるという。専門家は、オリンピックでスポーツ熱が高まったが、テレビゲームの普及で運動しない子が増えたことなどの影響ではないかと指摘している。
調査は昨年5~10月、全国の6~7 9 歳の約6 4 ,0 0 0人を対象に実施。小学生は11歳、中学生は13歳がモデルとなった。13 歳女子の「持久走」( 1, 0 0 0メートル)は、6 4 年度は4分4 9 秒4 9 だったのが、8 5年度に4分27秒11となり、2 013 年度は4分41秒8 8。11歳男子の「50メートル走」は6 4年度の8秒96から、87年度に8秒60でピークに達し、13年度は8秒90と低下。
一方、「ソフトボール投げ」は、6 4 年度以降、一貫して下降傾向が続いている。文科省は、子どもに人気のスポーツが野球中心から多様化したことをあげている。
また、東京オリンピック以降に急激に伸びたり、9 8 年の長野オリンピックの前後で持ち直したりしている種目が目立つことから、オリンピックの開催は体力にプラスの影響を与える可能性があると期待している。

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