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2014年9月25日

3学期制相次ぎ復活 土曜授業、倍増

 全国の小中学校で、2学期制から3学期制に戻す動きが活発になっている。
 2学期制は、2002年度の学校週5日制完全実施を契機に、授業時間を増やす目的で全国に広がった。しかし、2学期制は通 知表の回数が減るなどの理由で、保護者からは不満の声もあがっていた。
 横浜市は週5日制完全実施後、市立小中学校の大半が2学期制に移行した。しかし、10年ころから3学期制に戻す学校が増え始め、今年度は小学校342校のうち23校、中学校148校のうち58校で3学期制が復活。岡山県倉敷市と早島町の小中学校は、06年度から全校で2学期制が導入されていたが、今年度から全公立小中学校で3学期制が復活した。また、埼玉県所沢市は、来年度から市立の幼稚園と小中学校で2学期制をやめ、3学期制を復活させる。
 文部科学省の全国調査では、13年度に2学期制だった公立小学校は、11年度比 で1ポイント減の20.9%。公立中学校も同1.9ポイント減の20.0%と減少傾向にある。
 こうした3学期制の復活の背景には、昨年11月、学校教育法施行規則が改正され、土曜日に授業をしやすくなったことがある。
 今年度、土曜授業を予定している公立小学校は3 5 6 5 校( 17.1% )、中学校は17 9 4 校(18.3%)に上り、12年度の前回調査からほぼ倍増している。回数は、小中学校では「年3回以下」が半数ほどだが、今後文科省は、土曜の学習活動を増やしていく方針で、3学期制の復活もさらに活発になりそうだ。

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