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2014年8月25日

全国学力テストの結果 独自の基準で公表

 全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の学校別結果の公表をめぐっては、保護者や地域への説明責任を果たし、教育指導の改善に結びつくと評価する声がある。しかし、その一方で、序列化や過当競争につながるとの懸念も根強いことから公表されていない。
 そうしたなか、大分県教育委員会は学力テストの学校別結果について、独自の公表基準を明らかにした。全科目の正答率が全国平均を超えた県内の公立小中学校のうち、学校と市町村教育委員会の同意が得られた場合に限り、学校名や学習への取り組みなどをホームページで紹介するという。
 校名の公表は、「優れた取り組みが定着している」場合とし、2年連続で全国平均を上回るという条件をつけた。
 県教育委員会によると、学校別の結果公表は、学力向上に効果のある取り組み事例や情報を教育関係者や保護者らが幅広く共有し、県全体のレベルアップにつなげるのがねらいだという。