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2014年8月4日

子どもの自殺の背景 進路問題1割超

 文部科学省が初めて実施した児童生徒の自殺に関する実態調査で、小中高校生の自殺の背景として、受験や就職の失敗などの進路問題が11.9%に上ることがわかった。
 文科省は2011年6月から、自殺や自殺の可能性がある児童生徒がいた場合、背景となった事実関係のデータを収集するよう学校側に求めてきた。調査票は、背景を「学校」「家庭」「個人」の3つに分け、40以上の選択肢から考えられるものをすべて選ばせ、2013年12月までに集まった約5 0 0の回答を集計し、自殺予防に関する有識者会議に報告した。
 学校的背景では、進路問題を抱えていた子どもの11.9%が最多で、不登校または不登校傾向9.9%、いじめを除く友人関係の悩み7.9%が続いた。家庭的背景では、保護者との不和が9 . 9 %で最も多く、保護者の離婚が6 . 5 % 。個人的背景では、精神科の治療歴がある子どもが13.5%だった。