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2014年5月26日

小学教科書、検定結果ページ数さらに1割増

来年4月から小学校で使用する教科書の検定結果が公表された。平均ページ数は、新学習指導要領で初めて検定された現行教科
書よりもさらに1割ほど増え、19 8 9 年以降最多となった。
小学校では、「脱ゆとり」路線へ転換した新学習指導要領下で初となった前回の2009年度検定で、学習内容が大幅に増加。05年春の教科書と比べると、現行の教科書は平均ページ数が24・9% 増加。今回はさらに9% 増え、平均ページ数の全教科合計が6 6 4 6 ページになった。教科別のページ数は、10 年前より理科が6 4% 増、算数41% 増、国語、社会はともに27% 増えた。
学習指導要領の範囲を超える「発展的な内容」は、現行の6 2 2 か所よりは減ったものの5 8 8か所にのぼり、全ページに占める割合は1. 3 % になる。主な事例は、本来は小学5・6年で学ぶ「竹取物語」などの古文を小学3年国語で扱ったものや、5・6年用の教科書で、中学校で学ぶ「反比例のグラフ」や「ジェットコースターの運動」を「発展」として紹介しているものがある。
また、今回は、高校の国語や外国語(英語)、専門科目の教科書検定も行われた。各教科の平均ページ数の合計は2 5 41ページとなり、
12年度供給本と比べて11.8% 増えた。