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2016年10月12日

大学新テスト 英語は民間併用

文部科学省は、大学入試センター試験に代えて2020年度から導入する「大学入学希望者学
力評価テスト(仮称)」の英語について、4技能(話す・書く・聞く・読む)を総合的に測るため、当
面は国の入試センターと民間の試験の結果を組み合わせて評価し、将来的には民間試験に一
本化することを目指すと発表した。
 入試センターと民間の試験の併用段階では、受験生は12月までに「話す」「書く」の2技能に
ついて民間試験を受け、その後、12月か1月に実施される国の新テストで、従来と同様に「読
む」「聞く」の試験を受ける。将来的に民間試験に一本化されれば、受験生は12月までに4技能
試験を受け、国の新テストでは英語を実施しない。文科省は一本化する時期について、民間試
験が安定的に実施できるか確認が必要なため、数年は併用が続くのではないかとみている。
 また、新テストで新たに導入する国語と数学の記述式問題の実施案も公表された。50万人
規模で実施する新テストで、思考力や表現力を測る記述式の問題を導入した場合、問題数や解
答文字数によって、採点に20~60日かかると試算され、採点方法が課題となっていた。
 実施案は、(1)現行の大学入試センター試験と同様に1月に実施し、入試センターが採点、
(2)現行より1か月早い12月に実施し、入試センターが採点、(3)現行どおり1月に実施し、採
点は各大学が担当、の3案が出された。
 文科省は、高校や大学など関係者の意見をふまえ、17年度初めに具体的な実施方法を公表
する予定。また、新テストの問題や採点体制を検証するため、17年11月に高校3年生と大学1
年生を対象に、5万人規模の試行テストを実施するという。

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