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2016年6月8日

保護者の半数 子どもの自立に不安

 小学1年生から高校3年生の保護者の51.2%が、「子どもが大人になったとき自立できるか
不安」と考えていることが、東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所の共同研究調査
「子どもの生活と学びに関する親子調査2015」でわかった。
 子どもの自立に不安を感じている保護者は、どの学年でも約半数にのぼった。性別でみると、
男子の保護者で不安が高く、全体では、男子が5 5 . 4 % 、女子が4 7 . 0 %だったが、小5~中1
では、10ポイント以上男子のほうが高かった。
 具体的な悩みや気がかり(複数回答)は、「整理整頓・片づけ」が57.1%で最も高く、どの学校
段階でも5割を超え、中・高校生でも低下しなかった。中学生の保護者は、「学校の成績」45.7%、
「進路・学校選び」4 3 . 6 % 、「家庭学習の習慣」42.3%など学習関連の選択率が高くなっている。
悩み・気がかりの選択肢は、中学生の保護者が最も多く、多様な悩みを感じていた。
 また、「将来の目標がはっきりしている」子どもは、小4~6で5割強、中学生で4割台に低下し、
高3で6割になった。夢見る小学生と現実的な進路選択を行う高校生の「はざま」の中学生、
特に男子で、将来像を持つのが難しい様子がうかがえた。

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