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2013年11月22日

「理科は就職に役立つ」中2の3割弱

「理科を勉強すれば、私の好きな仕事につくことに役立つか」という問いに、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と肯定的に回答した中学2年生は28%にとどまることが、科学技術振興機構(JST)の「中学校理科教育実態調査」でわかった。
調査は今年2月、全国の公立中学校、中等教育学校500校の生徒約13000人を対象に実施。理科に対する価値・重要度について、肯定的に回答した生徒の割合は、2003年の調査では34%だったが、今回の調査のほうが低くなっていた。
また、科学部について、中学校で科学部に所属している生徒は1%しかおらず、科学部に入部しなかった理由について、「科学部がないから」と回答した生徒は59%だった。「科学部が学校にない」と回答した学校の割合は73%と高く、学校に科学部を設置する場合に障害となる事項としてもっとも高かったのが「顧問となる教員の不足」69%だった。
その一方で、「科学に関する研究機構の施設を見学したり、研究の体験をしたりしてみたい」に対して「あてはまる」「どちらかといえばあてはまる」と回答した生徒の割合は56%だった。