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2015年6月9日

小中学生の情報活用力 情報の整理に課題

 小中学生は、パソコンの画面で表などに整理された情報を読み取ることはできるが、複数
のウェブページから目的に応じて、特定の方法を見つけ出し活用することは苦手――。文部
科学省が初めて行った、パソコンを使った情報活用能力調査でそんな実態が浮かび
上がった。
 調査は2013年10月~14 年1月、小学校5年生と中学校2年生の計66 81人を対象に実
施。児童生徒はノート型パソコンを実際に操作し、架空のホームページを見たり、ソフトで
データを作るなどして解答した。
 整理されて示された情報の正誤や共通点を読み取る問題は、小5で6割以上、中2で8割
以上ができた。しかし、複数の画面から目的に応じて情報を集めて整理し、解釈する問題で
は、正解は小5は1割未満、中2 でも1割強だった。
 また、小5では、自分に関する個人情報の保護については理解しているが、他人の写真
などをネットに載せることが不適切なことを十分理解していなかった。中2では不正請求
メールへの正しい対応に課題があるなど、ネットを安全に利用するためのルールやマナーの
理解不足がみられた。

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