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2020年9月2日

公立高校入試 出題範囲を縮小

 来春の高校入試をめぐって文部科学省は5月、都道府県の教育委員会などに、入試において出題範囲や内容、出題方法について、必要に応じた適切な工夫をすることを求める通知を出した。
こうした通知などを受け、6都府県は、2021 年度の公立高校の入試で、出題範囲を縮小することを決めた。

 東京都は、英数国理社の5教科すべて出題範囲を狭める。中学1~2年生の内容と、3年生で習う範囲の7か月程度で学習可能な内容を出題。中学3 年生の学習内容のうち、漢字や三平方の
定理などに関する出題を取りやめるという。新潟県も全5 教科で出題範囲を縮小する。

 奈良県は、数理社の3科目で出題範囲を縮小。国語と英語は、入試までに出題範囲の学習を終えられると判断し、変更はないという。

 神奈川県は、数学、社会、理科は、それぞれ各教科書で最後に習う内容は出題しないようにする。漢字と英単語は、教科書によって学ぶ順番が異なるため、公平性を担保する観点から、
中学3年で新たに学ぶものは出題範囲から除くという。

 さらに、3府県が縮小を検討している。19 道県は未定としているが、今後の感染状況によっては、縮小する自治体が増える可能性がある。

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