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2020年7月15日

学校再開を応援 人材バンク開設

 学校再開後に子どもたちの学習指導や心のケアなどに必要な人材を確保するため、文部科学省が4 月に開設した「学校・子供応援サポーター人材バンク」の登録者が、
5月末の時点で6,000 人を超えた。人材バンクは、教育委員会が必要な人材をすぐに探すことができるようにするためのもので、人材バンクの名簿に登録すると、希望する
勤務地(市町村)がある都道府県・政令市の教育委員会へ文科省から名簿が提供される。

 サポートの内容は自治体によって異なる。退職教員や大学生、塾講師などには、子どもの学習支援や個別の学習サポートを想定。その他、簡単な事務作業や、感染症対策の
ための消毒などのサポートなど、教員免許の有無にかかわらず、幅広い人材を募集している。

 こうした取り組みは、各地の自治体も始めている。千葉県松戸市教育委員会は、新型コロナウイルスの第2波に備え、学校現場での突発的な人手不足を補うための、独自の
人材バンク「松戸市緊急時教育サポート」を開設。教員免許の有無にかかわらず登録が可能で、教員免許のある人は授業での学習指導や部活動などの指導を、免許のない人は
事務補助や担任教員の補助などを行う。

 埼玉県鶴ヶ島市は、学校再開後も学力に不安を感じる子どもたちをケアするため、個別指導式の土曜塾を各小中学校に開設し、大学生を講師役として雇用する。7月から毎週
土曜日の午前中を想定し、来年3月まで30 回程度を予定。学生講師は、東武東上線と西武新宿線沿線の18 大学・短大が連携する「埼玉東上地域大学教育プラットフォーム」の
会員校などから募集。また、学生たちの指導とまとめ役に、校長OBらも別に採用して各校へ配置する。

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