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2019年3月26日

女子もスラックスOK 中学校の標準服

 男子生徒はスラックス、女子生徒はスカートといった中学校の標準服(制服)の原則を、
見直す動きが出ている。
 東京都中野区と世田谷区は、新年度からすべての区立中学校で、女子のスラックス着用も
認めることになった。いずれも、性同一性障害の生徒や、防寒、機能性からスラックスを選び
たいという女子生徒のニーズに応えたもの。両区ともに夏服はスカート、冬服はスラックス
と使い分けることもできる。
 また、福岡市は、市立中学校の新たな標準服について、生徒自ら意見を出してデザインを
検討する取り組みを進めている。同市は政令市で唯一、全市的な中学校の標準服制度を導入。
運用は各校長の裁量に任されているが、大半で男子が学生服、女子がセーラー服を採用して
いる。市教育委員会は、冬場のスカートの寒さや詰襟の動きにくさを訴える声や、性同一性
障害の生徒への配慮の必要性などを受け、約70 年ぶりとなる標準服の見直しを決めた。
 市内各区7中学校の代表男女14 人で構成する検討委員会で、市教育委員会が用意した
4社のサンプルを実際に試着。生徒や保護者らの声を反映した標準服を、2020 年度をめどに
導入する予定だという。

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