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2019年4月3日

時間割や学年なしの授業 小中で研究開始

 名古屋市は、市立小中学校で時間割や学年の枠を廃止した授業形態の研究を始める。子ども
の個性に応じた教育を実現するのがねらいで、いじめや相次ぐ子どもの自殺を防ぐ効果も期待
しているという。
 新しい授業形態は、ドイツのイエナ大学のペーター・ペーターゼン教授が1924 年に始め、
オランダで普及する教育方法「イエナプラン」などを参考にする。同プランは、異なる学年の
子どもたちで学級が編成され、全員が車座で対話や議論をする時間を設けるのが特徴。教科
書を使った学習は、各自が計画を立てて自習するのが基本となる。年齢や知識量が異なる
子どもたちが一緒に過ごすことで、お互いの違いを認め、多様性を尊重するようになるという。
4月には、国内で初めてイエナプランを導入する私立小学校が長野県佐久穂町に開校する
予定だが、公立校にそのまま導入するのは仕組み上難しいという。
 市は新年度、モデル校とする小学校1校で、タブレット端末160 台を配布し、児童が
それぞれの理解度や関心に応じた課題に取り組む時間を授業中に設ける。また、10 人程度の
専門チームをつくり、オランダなどの視察も進める。

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