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2018年12月19日

LGBTへの理解 映像教材で公開授業

 千葉県柏市教育委員会は、千葉大学、敬愛大学、IT サービス会社「ストップイットジャパン」
と産学官連携で、LGBT など性的少数者を理解するための映像教材を製作した。LGBT 当事
者への無理解によるいじめを防止するのがねらいで、10 月1日、この教材を使った公開授業
が市立中学校で行われた。
 教材のタイトルは「自分らしく生きるって?~多様な性を理解する教育」。市教育委員会は
昨年以降、いじめを傍観する生徒を題材にした「私たちの選択」や、あだ名をつけられて悩む
生徒が周囲に相談するか考える「どうする!?SOS」を製作。今回で3作目となる。
 映像教材は、主人公の中学1年の女子生徒が、心が男性で女性として生きることができず
カウンセラーに悩みを相談する内容。公開授業では、カミングアウトすることの是非を
生徒たちに考えさせた。
 民間団体が2013 年に実施したLGBT の学校生活に関する実態調査では、10 ~ 35 歳の
LGBT 当事者の68%が、学校でいじめや暴力を経験していた。内訳は、「言葉による暴力」が
53%でもっとも多く、次いで「無視・仲間はずれ」が49%。
 市教育委員会は、多様な考えを認め合うことが重要で、悩みを抱える子どもに寄り添い
支援したいとし、来年度から道徳の授業で本格的に取り入れる方向で調整している。

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