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2018年12月5日

ふるさとに誇りを 郷土学習資料作成

 「さがを誇りに思う教育推進事業」に取り組んでいる佐賀県教育委員会は、事業の一環として、
佐賀の歴史や文化、自然を紹介する中学生向けの郷土学習資料、「佐賀巡り」を作成した。
郷土学習資料は各市町が独自に作成しているが、県内全域を対象に、多分野にわたる資料を
作成したのははじめてだという。
 資料はA5 判、96 ページのフルカラーで、佐賀を「知る」「発見する」「好きになる」を
テーマに、県の概要や歴史、人物、文化、自然、産業、食文化の計7章で構成。写真や
イラストなどの資料が多く盛り込まれている。
 「歴史」の章では、8,000 年前の縄文時代早期の遺跡で、国内最古の湿地性貝塚群
「東名(ひがしみょう)遺跡」や、国内最大級の弥生期の環濠集落跡「吉野ケ里遺跡」などを
紹介。また、江戸時代には県内が佐賀藩、唐津藩、対馬藩に加え、幕府が直接支配する幕領の
4つに分かれていたことなどを紹介している。
 「産業」の章では、唐津焼や有田焼など焼き物文化の成り立ちや、伝統工芸の鹿島錦や
佐賀錦などが産業化した背景を説明している。
 資料は5万部作成し、県内の全中学生と各市町の図書館などに配布するほか、県教育
委員会のホームページに掲載する予定になっている。

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