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2018年7月18日

1日の学習時間 家庭の経済力で差

 兵庫県尼崎市は子どもの貧困対策に取り組むため、経済的に恵まれていない家庭の子と、
それ以外の子との間に、生活習慣の傾向に違いがあるのかを調査した。対象は小学校5年生と
中学校2年生の全児童生徒とその保護者で、回答した約2330 世帯を、相対的貧困の状態
にある家庭約230 世帯と、それ以外の家庭約2100 世帯に分け、両グループの傾向を調べた。
 1日に授業以外でどのくらい勉強するかという質問では、「まったくしない」という回答が、
貧困層のほうが小学生で4.5ポイント、中学生で10.8 ポイント高かった。また、落ち着いて勉強
できる場所を「持っている」という回答の割合も、貧困層は低い傾向にあった。一方、テレビや
ゲーム、携帯電話・スマートフォンに費やす時間は、貧困層のほうが長い傾向にあった。
 しかし、「自分にはよいところがある」「自分には将来の夢や目標がある」など、自己肯定感
の質問については、貧困層とそれ以外の間で差はみられなかった。
 調査を実施したこども政策課は、経済的に厳しい状況下でも、基本的生活習慣や学習習慣
が高く維持されている子どもの特徴や、保護者の子どもに対する心がけなどについてさらに
分析し、子どもの貧困対策の施策立案を進めたいとしている。

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