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2016年12月27日

中学生が小学生に 情報モラル授業

 警察庁の調べによると、2016年上半期に、コミュニティサイトに起因する事犯で被害に遭った児童
(18歳未満)は889人で、08年同期以降で最多となった。このうち、学校でのネット利用に
関して、指導を受けたと認識している児童は約3割を占めた。
 こうしたなか、東京都国立市立国立第一中学校の生徒が、近隣の同市立国立第三小学校に出向き、
5、6年生に情報モラルについて考えてもらう特別授業を行った。
 同中学校は、今年度東京都教育委員会の「情報モラル教育推進校」に指定された。2年生は1学期に、
課題についての理解を深め、情報専門家によるネットに関する研修を受けるなどし、9月には
代表がまとめた内容を1年生に向けて発表。さらに、10月には、2年生の代表25人が、同小学校
でグループごとにミニ授業を行った。生徒は、小学生が理解できる内容を試行錯誤し、この日の
ために、資料作成や発表練習を積んで臨んだ。
 同中学校では、「中学生が小学生に伝える」実践を通じて、児童は情報モラルと情報リテラシーの
理解を深めることができる。生徒は児童への伝達を意識するなかで、情報モラルと情報リテラシーについて
しっかりと学び、先輩としての自覚や自尊感情を高めることにもつながるとしている。

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