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2016年3月9日

目標遠い中3の英語力 英検3級程度2~4割

 文部科学省は、中学3年生を対象に初めて行った、英語の「聞く」「読む」「書く」「話す」の4技能
を測る英語力調査の結果( 速報)を公表した。文科省は2017年度までに、中学卒業時の目標
として、実用英語技能検定(英検)3級程度以上の生徒の割合を50%以上にすることを掲げている。
 調査は昨年6~7月、無作為に抽出した全国の国公立約600校の約60,000人(「話す」は約
20,000人)を対象に実施。
 その結果、英検3級以上の力があるとされた生徒は、「聞く」20.2%、「話す」32.6%、「読む」
26.1%、「書く」は43.2%だった一方で、無回答も12.6%あり、成績にばらつきが目立った。
文科省では、「義務教育では同じ科目を履修するにもかかわらず、ばらつきがあるのは課題だ」
とみている。4技能それぞれの平均点は、英検4級以下と低水準だった。
 意識調査の「英語の学習は好きか」という質問では、「そう思わない」「どちらかといえば、
そう思わない」という回答が計43.2%に上った。
 また、2回目となる高校3年生の調査では、英検準2級程度以上の割合が「読む」は32.0%で、
14年度の前回調査(24.7%)より7.3ポイント上昇。「聞く」は26.5%(前回21.6%)、「書く」は17.9%(同11.0%)、
「話す」は11.0%(同10.5%)と、4技能で成績に一定の改善がみられた。特に「書く」は、無回答だった割合が
18.1%で、前回(30.4%)より12.3ポイント改善した。
 しかし、いずれの平均点も英検3級程度の水準で、高校卒業時に英検準2級程度以上を50%にするという目標を、
大きく下回っている。

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