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2015年12月30日

「反転授業」導入 高まる期待と課題

 動画を使って自宅で予習し、授業では発展的な内容の学習に重点を置く「反転授業」。認知度
は上がっているものの、実際の導入率はきわめて低いことが、eラーニング用システム開発のデ
ジタル・ナレッジの調査でわかった。調査は今年4月、高校、大学の教員計100人に実施。
 反転授業を「知っている」「聞いたことがある」と回答したのは51%で、前回調査(14年実施)
より10%増えた。「行ってみたい」とした教員も半数近かったが、実際に「行っている」と答えた
のは前回調査とほぼ同じ2%にとどまった。
 反転授業のメリットを尋ねたところ、「授業を思考能力育成の場にできる」37%、「生徒の自
宅学習時間が増える」3 5 % という回答が多かった。一方、課題としては、「授業の動画を作
る教員の負担」が44%で最も多く、ほかに「生徒の自宅学習の定着化」32%、「生徒宅のネット
整備やタブレット端末費用負担」26%などが挙がった。
 同社は、導入に対して教員の意欲は高いが、実際にはさまざまな課題があり、導入が進んで
いないとみている。

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