これだけは知っておきたい教育NEWS
2015年6月23日
教科書のデジタル化 本格的に検討始まる
文部科学省は、タブレット端末を使った「デジタル教科書」の導入について、有識者
会議を設置して検討を始めた。
デジタル教科書には、英語や音楽で音声を使った体験学習をしやすくなるほか、算数・
数学では、図形を立体的に学ぶことができたり、理科で実験の動画を観察したりすること
ができるといったメリットが着目されている。また、複数の子どもの意見を同時にかつ
瞬時に電子黒板に映し出すこともできるため、討論しながら課題の解決策を探る「アクティブ・
ラーニング( 課題解決型学習)」もしやすくなるとされている。
すでに、一部の教科書会社は、紙の教科書と同じ内容の「デジタル教科書」を開発・販売
しているが、位置づけは「副教材」となっている。文科省の調査では、2 013 年度に全国の
公立学校の37%が電子黒板を活用した授業を実施。授業で使用するタブレット端末は、
各教育委員会や学校などが、独自に購入している。
学校教育法で教科書は「紙」が前提となっているため、タブレット端末を教科書として導入
するには、法改正の必要がある。また、1台数万円するタブレット端末の費用を誰がど
う負担するか、紙とデジタル両方を無償配布するのか、教科書検定で動画や音声をどう
検定するのかなどの課題がある。
文科省は、新たな教科書検定の方法などを検討し、2 016 年中に結論を出す方針で、
早ければ20年度からの導入を目指している。
会議を設置して検討を始めた。
デジタル教科書には、英語や音楽で音声を使った体験学習をしやすくなるほか、算数・
数学では、図形を立体的に学ぶことができたり、理科で実験の動画を観察したりすること
ができるといったメリットが着目されている。また、複数の子どもの意見を同時にかつ
瞬時に電子黒板に映し出すこともできるため、討論しながら課題の解決策を探る「アクティブ・
ラーニング( 課題解決型学習)」もしやすくなるとされている。
すでに、一部の教科書会社は、紙の教科書と同じ内容の「デジタル教科書」を開発・販売
しているが、位置づけは「副教材」となっている。文科省の調査では、2 013 年度に全国の
公立学校の37%が電子黒板を活用した授業を実施。授業で使用するタブレット端末は、
各教育委員会や学校などが、独自に購入している。
学校教育法で教科書は「紙」が前提となっているため、タブレット端末を教科書として導入
するには、法改正の必要がある。また、1台数万円するタブレット端末の費用を誰がど
う負担するか、紙とデジタル両方を無償配布するのか、教科書検定で動画や音声をどう
検定するのかなどの課題がある。
文科省は、新たな教科書検定の方法などを検討し、2 016 年中に結論を出す方針で、
早ければ20年度からの導入を目指している。