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2014年10月23日

不登校6年ぶり増加 小中学生約12万人

 2013年度に全国で不登校だった小中学生は11万9617人で、前年度より約7000人増えたことが文部科学省の「学校基本調査(速報値)」でわかった。5年連続で減少していたのが6年ぶりに増加に転じた。
 不登校の小学生は2万4175人で、前年度より2932人増。全児童に占める割合(不登校比率)も0.3 6 %と、0.0 5 ポイント増で過去最高水準となった。中学生は9万5181人で 前年度比3932人増。不登校比率は2 .6 9 %で0 .12ポイント増、37人に1人の割合となった。
 不登校の児童生徒数の増加について、不登校の子どもを支援する専門家は、いじめ自殺が社会問題になり、「それほど苦しいなら学校に行かなくてもいい」と考える親が増えたことなどが背景にあるのではないかと分析している。
 一方、06年度に不登校だった中学3年生の5年後の追跡調査の結果、高校進学率は85%で、前回(1993年度に不登校だった中学3年生対象に99年に調査)に比べ20ポイント上昇。2 0 歳時点での大学・短 大・高等 専門学校への就学率も23%で、前回の3倍に増えた。
 改善の背景として文科省は、不登校生を対象にした高校の整備など、「受け皿」の多様化が進んだ結果と分析している。

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